毎年初詣になると、多くの参拝者でごった返している様子や、節分になると、成田山新勝寺で有名なタレントさんが豆まきをするところがよく報道されていますよね。新勝寺は、外国人にも人気のある千葉の自慢スポット!「成田山のお不動様」への信仰についてご紹介します!
成田山新勝寺のはじまり
時は平安時代、関東の武将であった平将門が朝廷と敵対し、反乱の世と化す中、真言宗の僧侶・寛朝大僧正(かんぢょうだいそうじょう)が、かつて空海(弘法大師)が魂を吹き込んだ、不動明王像ともに成田の地にたどり着き、21日間の戦乱の収束を祈願しました。
その後、不動明王のお告げにより、関東を守る霊場として「新たに勝つ」成田山が開山されたといわれています。
インターネットの口コミ、評価は概ね「満足」ですが、初詣や節分会など有名なイベントの時は混雑がネックになるようです。
「厳かな雰囲気で自然と歴史を感じられる(50代男性)」
「有名なうなぎを堪能できてよかった。(30代女性)」
「季節ごとにイベントも楽しみです(40代女性)
「年明けに行きましたが、ものすごい混雑でした。平日に行きたいです(20代女性)」
成田山新勝寺へのアクセス

最寄り駅は京成電鉄成田駅、JR成田駅から、表参道を10分ほど歩けば到着です。イベント時は交通規制もあるため、電車の利用が便利です。成田山への参拝は、歴史風情たっぷりの表参道を楽しむことから始まっているともいえます。
車での参拝は、東関東自動車道・成田ICから4kmです。国道51号線沿いに市営東和田駐車場が安いですが、新勝寺までわかりにくい道を10分ほど歩きます。民間駐車場は周辺に20か所ほどありますが、道が狭く土地勘がないと、たどり着くのに苦戦するかもしれません。
まずは仁王門へ!

仁王門の中央にある「魚がし」と書かれた大きな提灯は800kgもあるのだとか。「魚の揚がる川岸」の意味で今は築地のみとされています。大提灯を奉納するのは古くからの習わしで、築地の魚河岸の旦那様たちが1968年に奉納したものです。
左右に奉安されている大迫力の金剛像は、口を閉じた密迹(みっしゃく)金剛像(左側)と右に口を開いた那羅延(ならえん)右金剛像(右側)で、国指定重要文化材にもなっています。

仁王門をくぐると仁王池があります。亀の形をした石の周りを、本物の亀が泳いでいて癒されます♪反対側の仁王池には亀の形をした石にお賽銭を投げている方がたくさんいらっしゃいます。
初詣や節分には大きなイベントが開催される大本堂へ!

成田山新勝寺の大本堂は、お寺の中心的な建物で、ご本尊の「不動明王」が祀られています。成田山といえば、この場所は、初詣や節分の豆まきにお相撲さんや、歌舞伎役者さんなどの有名人が参加することでも知られています。大本堂に入ると、不動明王がドーンと鎮座しています。炎を背負い、険しい表情をした姿が特徴で、厄除けや願い事成就のご利益があると言われています。

撮影は禁止ですが、堂内では、家内安全、商売繁昌、交通安全などのお願いをお不動様に祈願する「御護摩(おごま)祈願」が行われています。ご祈祷がない時間帯は自由に見学ができます。
お賽銭の隣には、震災の復興を願うロウソクが灯され、参拝者はロウソクを購入して震災復興の寄付をすることができます。こうした気持ちになれるのも、お不動様のお導きかもしれません。

成田山新勝寺の境内を歩いていると、ひときわ目を引く美しい塔があります。それが 「三重塔」! 鮮やかな朱色の塔が青空に映えて、とってもフォトジェニックなんです!
1712年に4年かけて創建されたという、高さは25mの何とも芸術的な塔。よく見ると、塔の各所に色鮮やかな彫刻がびっしり!仏教の世界観を表現した彫刻が施されていて、まるで芸術作品のようです。鮮やかな色彩の基調とされる朱色は防腐剤と魔除けの意味が込められています。
2008年に改修され、江戸時代当時のきらびやかな寺院建築が再現された塔としても、知られています。
歴史ある建物が好きな人、映える写真を撮りたい人、日本の伝統技術を外国に発信したい外国人の方にもおススメですよ!
縁結びの光明堂

光明堂は、旧本堂で、縁結び祈願所として知られています。左側から不動明王、愛染明王(あいぜんみょうおう)、大日如来像が奉安されています。愛染明王はコワイ顔をしていますが、恋愛を実らせてくださる有難い明王です。

光明堂に隣接する額堂では、信徒が奉納した額絵馬が設置されています。よく見ると、有名な落語家さんの名前が記載された額もあります。堂内には「成田屋・七代目市川團十郎像」と「青銅製大地球儀」も奉安されています。当時の庶民信仰を語り継ぐ、優れた歴史的建造物です。
ちょっと怖い? 出世稲荷

成田山の中でもひときわ異色の雰囲気を醸しだしている、釈迦堂前の小高い丘に位置する出世稲荷。夜一人で行くのはちょっと怖いですが、商売繁盛や開運成熟、火伏せにご利益があると伝えられています。参道の途中には露店がならび、油揚げやお稲荷様の人形が売られています。参詣には油揚げを備えると、お稲荷様に喜んでいただけそうですね!

お社の中には、出世を願う方や、事業の発展を願う起業家の方々の想いがつづられた絵馬がたくさん見られます。奉納されたお狐様の像も神秘的で不思議な世界を呈しています。
平和大堂

世界平和と民の幸福を祈願して1984年に建立された、高さ58mの見ごたえバッチリの塔。江戸時代の寺院を象徴するきらびやかな内装で、まるで仏教の世界へワープした気分に!ここにも厳しい表情をされた大きなお不動様がいらっしゃり、その力強さに護身ご利益のパワーを感じます。
平和大堂~成田山公園へ散策へ

平和大堂からの景色を堪能したら、「成田山公園」は、成田山新勝寺の裏手に広がる広大な公園へ散策へ。四季折々の自然を楽しめる癒しのスポットで、地元の人や観光客にも人気です。

「竜智の池」「雄飛の滝」「文殊の池」など、水辺の景色も楽しめます。特に「雄飛の滝」は高さ約20メートルのダイナミックな滝で、マイナスイオンをたっぷり感じられます。

散策に疲れたら「はま屋」で休憩

成田山といえばうなぎ!「はま屋」は、ふっくら香ばしいうなぎが楽しめる人気のお店。秘伝のタレと職人技で焼き上げるうなぎは、一度食べたら忘れられない美味しさです!おススメは、タレの香ばしさがたまらない定番メニュー!特上うなぎ!ウナギの巻きずしや白焼きもおいしいですよ。
成田山公園は、成田山新勝寺の参拝ついでに立ち寄るのにちょうどいいスポット!自然を感じながらのんびり過ごせるので、リフレッシュにぴったりです。
ぜひ、お気に入りの景色を写真に収めてみてくださいね!
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