大正のレトロ空間に感動!
千葉市民ギャラリー・いなげの庭園には、大正時代のレトロな面影を色濃く残す 「旧神谷傳兵衛(かみやでんべえ)稲毛別荘」 が佇んでいます。この洋館は、浅草の 「神谷バー」 や、名酒 「電気ブラン」 を生み出した実業家 神谷傳兵衛 によって 大正7年(1918年) に建てられ、国の登録有形文化財にも指定されています。

Photo by アッキー
稲毛の海辺の保養地としての歴史
当時の稲毛は、海に面した保養地として知られ、多くの文化人や実業家が別荘を構えたエリアでした。当時の地図を見ると、海の家などの施設もあったことがわかります。神谷傳兵衛もこの地に別荘を建設し、都心を離れた静かな環境で過ごしていました。洋館は当時のモダンな西洋建築を取り入れたデザインが特徴で、現在もその美しい姿を残しています。

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エントランスもおしゃれで、庭を一望できる作りになっています。避暑地ということもあり、外のテーブルに座ると、風がとても心地よく感じます。

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1Fはおしゃれな洋風デザインで、2Fは和室のある和モダンデザインになっています。集まった友人たちと、2Fの窓辺で海風にあたりながら「電気ブラン」を楽しんだのでしょうか・・!

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「電気ブラン」の歴史 ‐ 明治時代のモダンな洋酒
「電気ブラン」と聞くと、ちょっとレトロで不思議な響きがありますよね。このお酒が誕生したのは 明治15年(1882年)。場所は東京・浅草の「神谷バー」。この洋館の主であり、日本初のバーを作った、 神谷傳兵衛(かみや でんべえ) が考案しました。

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当時、「電気」という言葉は最先端でカッコいい響きがありました。そんな時代に登場した新感覚のお酒に「電気」の名前をつけることで、一気にオシャレでモダンな印象に!「ブラン」はブランデーのことですが、実は電気ブランは単なるブランデーではなく、ジンやワイン、薬草などが絶妙にブレンドされたオリジナルレシピ。独特の風味とパンチのある味わいが特徴です。

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電気ブランは、昔から浅草の名物として親しまれてきました。特に文豪たちに愛されたことで有名で、太宰治や芥川龍之介 もこのお酒を楽しんでいたとか。ちょっとクセになる味と、浅草のにぎやかな雰囲気が相まって、ハイカラな大人たちに大人気!
今でも建材なクラシックカクテル!
今でも「神谷バー」では、伝統の電気ブランを味わうことができます。定番の飲み方は 「電気ブランをストレートで一杯 → その後にビールで流し込む(チェイサー)」 というスタイル。これがまたクセになるんです!
さらに、「オールド電気ブラン」などのバリエーションも登場し、昔ながらのファンはもちろん、新しい世代にも愛され続けています。ハイカラな電気ブランの歴史に触れることのできる千葉市民ギャラリー。
電気ブランは、ただのお酒じゃなくて、明治から続く日本の洋酒文化と浅草の歴史を感じられる一杯。レトロでちょっとオシャレな気分を味わいたいなら、ぜひ試してみてください!
ご興味のある方は、一度「神谷バー」にも足を運んでみては?
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