佐倉市は、江戸時代の武士文化、明治時代の近代化の足跡、そして現代の文化都市としての顔を持ち合わせた魅力的なまちです。歴史好きはもちろん、ゆったりとした時間を楽しみたい方にもぴったりの場所。また、佐倉市には、時代劇やドラマのロケ地としてよく使われる場所がいくつかありますので紹介していきます。
歴史的な風景や美しい自然が残る佐倉は、時代劇だけでなく、現代ドラマのロケ地としても人気です。次の休日は、佐倉の歴史散策へレッツゴー!
佐倉武家屋敷
江戸時代、佐倉城は江戸防衛の拠点として重要視されました。武家屋敷が並ぶ城下町は、藩士や商人で賑わい、文化や技術も発展しました。今も残る佐倉武家屋敷は、当時の暮らしを感じることができる貴重な遺産です。佐倉藩の中級武士たちが暮らしていた武家屋敷通りは、現存する3棟の屋敷を見学できます。
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- 旧河原家住宅:江戸後期に建てられた屋敷で、当時の生活空間がそのまま残っています。囲炉裏や畳の間から、武士の日常が感じられます。
- 旧但馬家住宅:格式の高い住宅構造で、書院造の趣が見事。庭先には手入れされた植栽が広がり、静寂に包まれた空間です。
- 旧武居家住宅:質素ながらも品のある佇まいで、武士の慎ましい暮らしぶりが伺えます。
『水戸黄門』シリーズや、『大岡越前』で江戸城下の武家屋敷のシーンの撮影場所としてお馴染みの武家屋敷。旧但馬家住宅では、佐倉藩士の甲冑を着る体験もできます。サムライになりきり、周辺を散策するのもおすすめ!
旧堀田邸
次に訪れたいのが、**旧堀田邸(旧堀田正倫(ほったまさとも)邸)**です。ここは佐倉藩最後の藩主・堀田正倫が明治時代に建てた邸宅で、国の重要文化財にも指定されています。
堀田正倫(ほった まさとも)は、佐倉藩主・堀田家の第10代当主 であり、幕末から明治時代にかけて重要な役割を果たしました。佐倉藩の財政難に対し、倹約や農業振興を進め、藩財政の安定化に尽力したほか、 藩校「成徳書院」を通じて人材育成を図り、教育の普及に貢献しました。
- 見どころ:和洋折衷の建築様式が特徴で、和風の畳の間と洋風の応接室が同じ空間に共存しています。洋風のガラス窓から差し込む柔らかな光が、邸内に温かな雰囲気をもたらしています。
- 庭園の美しさ:広大な日本庭園は四季折々の風景が楽しめ、春の桜や秋の紅葉が特に見事。散策しながら、静寂の中で歴史の重みを感じてみてください。
国指定重要文化財の旧堀田邸は、明治時代の和洋折衷の邸宅で、華やかな上流階級の生活を描く作品のロケ地として多く利用されています。
『花燃ゆ』(2015年 NHK大河ドラマ)では、幕末の舞台として邸内の洋室や庭園が使用され、『翔んで埼玉』(2019年 映画)では、豪華な邸宅のシーンで登場していますよ。
ひよどり坂 – 江戸情緒あふれる石畳の小径
最後にご紹介するのが、ひよどり坂。佐倉城址公園近くにあるこの坂道は、江戸時代から武士や庶民が行き交った歴史ある道です。昔の公務員の通勤路だったというわけですね!
- こけむした石畳と竹林が続くこの坂は、どこか懐かしさを感じさせる風景。晴れた日には竹の葉の間から柔らかな光が差し込み、幻想的な雰囲気に包まれます。
- 静かな散策路として地元の人々にも愛されており、朝の散歩や夕方の涼しい時間帯に歩くのがおすすめ。
石畳の道を奥へと進む姿や、竹林の間から差し込む木漏れ日を撮影すれば、インスタ映え間違いなし!ノスタルジックな風情漂う「ひよどり坂」では、歩くたびに江戸時代へタイムスリップしたかのような気分を味わえますよ♪
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